中国在住のWebライター、Nanaです!
中国のキャッシュレス情報をお届けしています。
最近店頭で見かけることが多くなってきた、WeChatPay(ウィーチャットペイ)。
キャッシュレス化の進む中国では、Alipay(アリペイ)と並ぶ2大キャッシュレス決済サービスのひとつです。
「中国へ旅行に行くから使ってみたいな…」
「日本人が日本でもWeChatやWeChatPayを使えるの?」
メッセンジャーアプリである「WeChatとは・WeChatPayとは・WeChatできること」などなど、紹介していきたいと思います。
目次
WeChat(ウィーチャット)とは?
WeChatとは、中国のIT企業テンセントによって提供されている「中国でNO1を誇るインスタントメッセンジャーアプリ」です。
2010年に企画され、2012年に本格的に導入されました。
日本人の感覚で言うとLINEに近いものと思ってもらえれば分かりやすいかと思います。
運営はアジアNo1の時価総額を誇る「テンセント」
WeChatを開発したテンセントは日本人にはあまりなじみのない企業かもしれませんが、会社の規模を表す”時価総額”がアジアNo1の企業なんです。*ブログ執筆時点
元々中国でNo1の人気を誇っていたインスタントメッセンジャー「QQ」を生んだ企業がテンセントで、WeChatは「QQ」をベースにして開発されたと言われています。
WeChatは中国生活になくてはならないアプリ
LINEに近いアプリと紹介しましたが、LINEより機能性の面において優れている面が多いかもしれません。
チャットアプリとしての機能はもちろんのこと、各種チケット予約やオンライン決済・配車や出前など…多彩な機能を内包しているため、中国人の間で爆発的な人気を誇っているのです。
現在WeChatのユーザー数は10億人を超え、中国最大のメッセンジャーアプリとなっています。
若者だけではなくお年寄りの方まで幅広い年齢層で利用されており、中国で「なくては生活できない」状態だと言えます。
個人的にも、中国で生活するうえで何が一番重要かと問われれば「WeChat」と答えるでしょう。
仕事など中国人と何らかの形で関わることがある方には、必須の生活アプリと言っても過言ではありません。
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日本に住む日本人はWeChatを使える?
結論から言うと、日本にいる日本人がWeChatを使うことは可能です。
WeChatには中国版とグローバル版の2種類があります。
登録方法は下記に記載しますが、とても簡単なんですよ。
WeChatの登録手順
- WeChatアプリをダウンロードする
- ユーザー登録画面内で携帯電話番号(日本の携帯電話でも可)を入力
- SMSで認証コードを受け取る
- アプリ上で受け取った認証コードを入力する
- 登録完了
WeChatのチャット機能や音声通話などは、ネット環境さえ整っていれば日本中どこにいても使うことができます。
WeChatPay(微信支付)
このように日本人でも日本で使えるWeChatアプリですが、キャッシュレス決済サービスである「WeChatPay(微信支付)」の利用に関しては特定の条件が必要になります。
決済は人民元のみ
日本人が日本国内でWeChatPayを利用するには、日本円で決済ができません。
WeChatPayでの支払いは人民元のみとなっています。
人民元で決済するためには条件が必要です。
まず、日本でWeChatのアカウントを開設した場合、WeChatPayは初期状態では無効になっています。
これを有効に変えるためには、知人などにあなたのWeChatPayに対して、少額でもいいので送金をしてもらう必要があります。
送金してもらったお金を受領するためには、本人確認が必要になります。
本人確認として有効なもの
- 中国国内の銀行口座
- 国際クレジットカード
本人確認ができれば、日本にいながらもWeChatPayを利用することができるようになります。
中国国内の銀行口座を所有しているのであれば、直接銀行預金からチャージできます。
ですが、国際クレジットカードを本人認証として選択した場合は、クレカから直接チャージはできず、空港などにある「ポケットチャージ*」などを使って現金を電子マネー化する方法しかありません。
* ポケットチャージ : 駅や空港などに設置されている。旅行などで余った現地通貨を電子マネーに両替する機械のこと
日本国内でWeChatPay決済できる店舗
中国に出張や留学などで長期滞在をした結果、WeChatPayでの支払いに慣れてしまうと、日本に帰国後もWeChatPayを利用し続けたいと考えている方もおられると思います。
実際に日本国内でも中国マネーを見込んでWeChatPay決済できる店舗が次々とで出てきています。
例えば、下記の店舗などです。
- 大丸松坂屋百貨店
- ドン・キホーテ
- 羽田空港内の店舗
- 成田国際空港内の店舗
- イオン
- 小田急百貨店
- ロフト
このように中国人観光客が利用しそうな店舗では、積極的にWeChatPay決済を導入し始めていますよね。
WeChatの基本機能4つ
ここからは「WeChat」の基本機能4つについて紹介しますね。
チャット
下記がチャット画面です。
文字だけでなく音声・写真・自分の位置情報なども送ることができます。
中国人のWeChatの使い方で特徴的な点は、文字でのやり取りよりも音声のやり取りが多い点です。
顔文字やステッカーなども豊富にあり、SNSアプリとして非常に優れています。
モーメンツ
LINEでいうところの「タイムライン」のようなものです。
投稿には自身の近況を報告したり、有益な情報やニュースをシェアしたり…様々な使い方ができます。
投稿に対して共感を覚えた場合は「いいね」を送ったりコメントすることもできるため、友達同士の簡単な交流の場にもなっています。
私の周りの中国の友人・知り合いのほとんどが利用しており、私にとっては中国語勉強の貴重な場にもなっています。
グループチャット
基本のチャット以外にグループチャットの機能もあります。
同じ趣味を持つ仲間などがグループを作り、共有したい事柄やグループ内で会話を楽しんだりする際に使われます。
WeChatPay
前述しましたが、こちらがWeChatPayです。
このWeChatPayを使うと、店舗での決済はもちろんのこと、電車の切符・タクシーの配車・中国最大のWebショッピングサイト「京東」での買い物・出前・ホテルの予約など…生活に必要なことはこのWeChatPayひとつで完結するほど豊富な機能が揃っています。
WeChatがこれほどまでに中国で爆発的な人気を誇っている理由は、チャットはもちろんのこと、生活に密接に関わる便利な機能が充実しているからだと言えますね。
その他のWeChat内での機能
近くの人を探す機能
近くの人を探す機能を利用すれば、自分の現在位置の近くにいる人と知り合いになることができます。
例えば、日本語を勉強したいと思っている方は、近くに住む中国人を探してLanguage Exchangeをすることも可能です。
ゲーム
WeChat内のゲームアプリをダウンロードすることで、スマートフォンでゲームを楽しむことができます。
種類も豊富でクオリティーも高いゲームが揃っています。
ネット新聞
個人的に最も重宝しているのがこのネット新聞です。
毎日更新され、中国語の勉強の資料として私にとって最高の材料です(笑)
中国語だけではなく英語の新聞なども配信されており、WeChatを使って日々勉強に励むことも可能です。
WeChatはとにかくすごい
中国に来る前、私はWeChatのことを全く知りませんでした。
中国人の友達に「中国ではWeChatがなければ生活できない」と教えてもらって、はじめてアプリをダウンロードしました。
「日本で言う、LINEみたいなものかな…?」
当初はそう思っていたのですが、機能面・便利さにおいて、LINEよりはるかに生活に密接しているメッセンジャーアプリだと思うようになりました。
中国での海外生活を始めるにあたり、当初は孤独という感情面での課題もありましたが、WeChatで中国人の友達と交流したり、モーメンツで友達の近況を把握できたりすることで、中国という国や国民性を身近に感じることができるようにもなりました。
また、多彩な機能のおかげで中国での移住生活が便利になり生活しやすくもなっています。
特に中国へ長期で滞在する方は、是非このWeChatを使ってみてくださいね。
とても便利なアプリでおすすめですよ!