中国在住のWebライター、Nanaです!
中国のキャッシュレス決済情報などをお届けしています。
この記事では中国に長期で滞在する方におすすめの「WeChat」を体験談を交えつつ紹介していきます。
中国に来た当初、私はWeChatというアプリの存在を知りませんでした。
日本にいた頃、メッセンジャーアプリとしてLINEを主に使っていましたが、中国ではLINEを使っている人はほとんどいません。
このように思っていたのですが、中国の友達にすすめられて利用し始めてから、「LINE以上のその多彩な機能」に私の生活になくてはならないアプリとなっています。
国内でのWeChat普及率は非常に高く、中国ではWeChatがなければ生活できないほどです。
目次
WeChatって?
会社の規模を表す「時価総額」でアジアNO1を誇る中国のおばけIT企業「テンセント」
WeChatはこのテンセントによって開発されたメッセンジャーアプリです。
日本の人に分かりやすいように例えると「LINE」のようなチャットができるアプリです。
LINEの全世界月間アクティブユーザー数は2億1,700万人以上、
比較してWeChatの月間アクティブユーザー数は9億6300万人以上です。
中国の人口が多いことも影響しているとは言えますが、それでもものすごく高い普及率と利用者数であることは変わりありません。
世界中に広がるWeChatユーザー
WeChatが中国国内で広まり始めてから、実はまだ10年も経っていません。
にもかかわらず、現在の月間利用者数は9億6300万人以上であることを考えると、その普及の速さは爆発的ですよね。
今や中国国内はもちろんのこと、中国語圏内である香港・マカオをはじめ、日本・欧州と世界中に普及し始めています。
スポンサーリンク
WeChatは中国在住の日本人に欠かせないアプリ
特に中国に長期滞在する人にとっては、このWeChatは欠かせないアプリとなるでしょう。
中国滞在中の日本人のほとんどが利用しています。
ちなみに以前私と中国語を一緒に勉強していた、退職後に中国に来た70歳以上の日本人もWeChatを利用していました。
彼らはLINEは知らないけど、WeChatは知っていて使っているんです。笑
中国では中国政府の規制によりLINEなどのメッセンジャーアプリは使えません。
ですので、中国に仕事に来られた方や留学生など、中国人と連絡をとるためにWeChatは欠かせないアプリなのです。
ちなみにWeChatに関しても中国政府に監視はもちろんされています。
その詳細は後ほど記載しますね。
WeChat登録方法
WeChatの登録方法はとても簡単です。
まずWeChatのアプリをスマートフォンにダウンロードしてください。
WeChatのアプリのロゴは以下です。
アプリを開くとはじめに表示される画面が、以下の「あなたの国番号を確認し携帯番号を入力してください」です。
この指示に従い携帯番号を入力しましょう。
日本の携帯番号でも登録可能です。
次に番号を登録したスマートフォン宛に、SMSで確認コードが送られてきますので、コード番号を入力してください。
コードを入力すると以下のような、WeChat内の名前を入力する画面に進みます。
使いたい名前を入力すれば、WeChatの登録は完了です。
WeChatの何がいいの?
ここからは中国に住む私の生活になくてはならないWeChatの魅力やレビューを紹介します。
チャットの機能が豊富
まずWeChatの基本的機能「チャット」に関して紹介します。
中国語/日本語(他言語多数)両方対応。外国語が勉強できる
中国人と関りが多ければ多いほど、中国語でのメッセージのやり取りが増えます。
中国に来た当初は中国語が分からず四苦八苦していた私ですが、中国語が少しづつ理解できるようになりました。
WeChatでのメッセージのやり取りは、中国語のアウトプットの絶好の場です。
また中国人は文字よりも「ボイスチャット」をよく使うため、スピーキング・リスニングの練習機会も必然的に増えます。
中国で長期滞在するにあたって、中国語の能力は必然です。
わたしは友人とチャットやボイスチャットのコミュニケーションを楽しみながら、WeChatを中国語の勉強にも役立てています。
LINEのように既読機能がない
皆さんもご存知と思いますが、LINEには既読・未読の機能がありますよね。
送ったメッセージを相手側が読めば「既読」マークがつきます。
ですが、WeChatには既読機能がありません。
相手が既読している状態で返信がこず不安になったり、逆に焦って返信をしなければならないこともありません。
写真や動画を送ることができる
文字以外に写真や動画ももちろん送信可能です。
モーメンツ(朋友圈)が面白い
WeChatには「モーメンツ」という、LINEでいう「タイムライン」のような機能があります。
モーメンツで友達や知り合いの近況を把握したり、自ら投稿することもできます。
このモーメンツで仕事の情報を発信したり、物を販売したり、人によっていろんな活用法を楽しんでいます。
個人情報などのプライバシーは保護できるようになっており、知り合いに自分の投稿を見せたくない場合など、プライバシー設定をすることも可能です。
WeChatPayを使うと中国生活がより便利に
WeChatには「WeChatPay」と呼ばれる、電子型決済システムが搭載されています。
中国ではWeChatPayでの店頭決済が当たり前になっており、お店によってはお釣りをおいてなかったり、現金だと嫌な顔をされることも多々あるほどです。
WeChatPayには中国の銀行口座からしかチャージできないため、WeChatPayを使うには「中国の銀行口座」が必要です。

中国に長期滞在する方は、中国の銀行口座を開設する機会があると思います。
口座を開設した方は、ぜひ便利ですのでWeChatPayを使ってみてくださいね。
WeChatを使うときの注意点は?
最後にWeChatの注意点を紹介します。
中国はネット環境を規制している国です。
中国ではグーグルやヤフーでの検索などは中国ではできず、検索は「バイドゥ」という中国製検索エンジンを使うのが主流です。
この中国最大のメッセンジャーアプリ「WeChat」も漏れなく中国政府の監視下に入っています…。
中国政府が規制している話題はWeChatで避ける
もし中国政府の批判や規制している話題をWeChat内ですると、アカウントが凍結されてしまう可能性があります。
例えば、
- 中国政府(共産党)の批判や話題
- 天安門事件の話題
- 反共産主義の話題
- チベット問題の話題
上記のような政治上の問題は、WeChat上で話題にしない方がいいでしょう。
中国は「政府」が王様です。
どんなにお金持ちでも、公の場で政府の悪口を言った場合は資産没収などの目にあってしまいます。
郷に入れば郷に従えということで、WeChat内での中国政府・政治に対する批判や話題は避けるのが賢明です。